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一向に上達しないデジカメを携え今日もいくいくナチョパパ日記


by nachopapa
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『食べたいのに食べられないもの』(後編)

街の彩り
『食べたいのに食べられないもの』(後編)_d0066031_0325034.jpg




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『食べたいのに食べられないもの』(後編)_d0066031_0335166.jpg





☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆


藤原伊織〈フジワラ・イオリ〉という作家をご存知でしょうか?
この手の小説が好きな方は必ず知っている…ハードボイルド小説の作家
なのですが、単純に「えぇーハードボイルドとかって…苦手ぇ~」と
食べず嫌い読まず嫌いの方は判断を少しお待ち下さい。


と言うのも、この藤原氏の作品の質の高さは特質モノで…その経歴からも
少し異色な作家である事が分かります。


1985年には第9回のすばる文学賞を「ダックスフントのワープ」受賞。
そして1995年「テロリストのパラソル」で第41回江戸川乱歩賞を
受賞しているんです。


今回の話の中心になるこの「テロリストのパラソル」は、マニアの間では
『テロパラ』の略称で呼ばれるほど愛されている作品でもあります。



実はこのテロパラ…江戸川乱歩賞を取ったのと同時に、
なんと第114回の直木賞も受賞しているんです。
ですから…『ハードボイルド=拒否』って感じの方は、是非一読下さい。



ハードボイルドってジャンルで括って良いのか…本当にジャンル越えた
内容で、題名に『テロリスト…』などという言葉があるので…何が大きな
誤解を受けそうですが…題名とは裏腹に『繊細で人間の心の機微に触れる
そんな内容で、作家の心の動きとプロットの立て方が素晴らしい小説なの
です。


読みながらその情景が鮮明に浮かぶのです。


そう思ったのは私だけでは当然ないわけで(苦笑)…間もなく映像化され
特別番組してドラマ化されたことでもお分かり頂けるかも知れません。


そしてなんと言っても…2002年当時テロ警戒中に新宿中央公園で
爆弾事件
があって、その内容がこの『テロリストのパラソル』との冒頭の
部分と類似性がある…と大きく話題になったのも、この小説が荒唐無稽な
お話ではない…と思わせる点でもあります。





あー長い前置きだった・・・∑(゚◇゚;)ヒョエ~








嘘ですσ(^◇^;)エヘヘ




いや実はこの「テロリストのパラソル」の中で、色々なものを
背負い込んでしまった主人公が、新宿の場末で小さなバーを
やっているのですね。


主人公は複雑な経緯でこのバーの主人になっているのですが、
カウンターだけのその小さなバーで唯一出すフードメニューが…





単純な…




ホットドッグなのですぅ。


(゚O゚ ;)エッ~ ここまで引っ張ってホットドッグなのか?って…??


NO!!!!!!!!






これは読んで貰って確認して貰うしかないのですが…単純なホット
ドッグなんですが、レシピが薄っすら…つまり匂わす程度、
明かされていて(苦笑)…そこにカレー粉が出てくるんです。


別にカレー粉が出て来るから『美味い』とは限らないのですが(笑)



読んでいると行間から、千切りにされたキャベツ、溶けたバター
仄かなカレー粉の香り、ぷちっと弾けるソーセージの皮…そして
バンズ(パン)。




実は…何度もこのホットドッグ作りに挑戦しているのですが…
確証のしようもないので…それで良いのか分かりませんが(苦笑)
是非、皆さんもテロパラをお読みになって…挑戦してみて下さい。


このような性格の料理…鬼平犯科帳でもあるらしく(スイマセン…
詳しくないです)そのレシピ本も在るようです。


食べたいけど食べられないもの…(だから作って僕は食べてみます)
って言うのは、こういう話でしたm(_ _)mペコリ



スイマセン皆さんへの訪問、リコメントが遅れています。
明日からまた開始しますm(_ _)mペコリ
by nachopapa | 2007-01-27 23:59 | 東京の断片